専門用語

・あ行 ・か行 ・さ行 ・た行 ・な行 ・は行 ・ま行 ・や行 ・ら行 ・A~Z

あ行

アクセントのエラー

単語等音の高低の配置を誤ってしまうこと。

アームスリング

首からアームスリングをかけてその中に腕を入れて肩関節を保護する装具。

アンギオ

アンギオ・グラフィーと言い、血管造影検査のこと。造影剤を血管内に注入し、血液の狭窄・閉塞・破裂等の診断を行う。

運動性失語

相手の話すことは理解できるが、自分の思っていることを言葉に表現できない状態。

エリル動注

くも膜下出血術後に、血管攣縮後の処置として、カテーテルを使用し血管拡張剤(エリル)を動注(動脈内注入)する。

嚥下学会分類

日本摂食嚥下リハビリテーション学会定めた食事ととろみの段階分類のこと。食事は5段階・とろみ3段階で表記されている。(詳細は「よくある質問」に記載)

音韻性錯語

「メガネ」を「メガテ」というように音が他の音に入れ替わってしまうこと。

か行

喚語困難

何か言おうとした時にすぐに言葉が出てこない状態。

顔面口腔機能

顔面及び口腔の内外領域の機能のこと。

筋収縮

筋肉が神経の刺激などで収縮すること。

空間位

上肢下肢を空間内(空中)で、保持することを指す。

血糖3検

食前血糖3回測定(朝食前・昼食前・夕食前)。

コイル塞栓施術

破裂したまたは、破裂する危険のある脳動脈瘤の中にコイルを詰めて動脈瘤への血液の流れ防ぐ治療のこと。

構音の歪み

操作の誤りにより正しい音として聞き取れないこと。

更生装具

治療が終わり障害が固定した後の身体障がい者の日常生活向上を目的とした補装具のこと。

巧緻動作

物をつまむ、ボタンをかける、箸を使う、書くなど筋肉をコントロールして初めてできる細かい動作。

後方ステップ

転倒しないように後方へ一歩足を出すこと。

さ行

自然歴

特別な治療をしなければどうなるかということ。

自動介助運動

筋力低下の為に、自身で十分な運動が出来ない場合に介助者や器具の助けで運動を行うもの。

視野障害

目で見える範囲が狭くなったり、一部欠けたりする状態のこと。視野は上下左右に広い範囲が見えているもので真ん中の一部だけ残る求心性視野狭窄、中心部のみ見えなくなる中心暗点、視界に靄(もや)がかかったように見える白濁などがある。

修正自立

動作は一人で自立しているが、補助具(手すり・歩行車・杖など)が必要、または時間がかかる場合を意味する。

徐脈

拍動が異常に遅くなったり、間隔が長くなったりするタイプの不整脈。1分間の拍動が50回/分未満。

心臓リハビリテーション

心臓病の患者様が体力を回復し、快適な家庭生活や社会生活を復帰するとともに、再発や再入院を防止することを目指しておこなうリハビリテーションプログラム。内容としては、運動療法・学習活動・生活指導・カウンセリングなどがある。専門的知識をもった多職種が関り患者一人ひとりの状態に応じた効果的なリハビリプログラムを実施する。

診療情報提供書

保険医療機関が別の医療機関等へ患者を紹介する際に、自院の患者の診療状況(治療内容・経過など)を記載して紹介先に渡す文書。

随意性

自分の意思で手足を動かすこと。

スケール注入

患者の状態に合わせて栄養剤の注入速度を変更し、注入すること。

スパズム管理

くも膜下出血のスパズム期とは脳血管で血管攣縮を起こる時期の事である。大体、発症4日目~2、3週間の間にスパズムは起こりやすいと言われている。スパズム管理とは、スパズムによって脳梗塞を発症する可能性があるため、厳密な輸液コントロールや血圧コントロールの実施、意識レベル・神経学的所見の観察等を行うことを指す。

拙劣

せつれつ-技術などが劣っていること。下手、不器用、たどたどしい、ぎこちない。

先行期から咽頭期

先行期-食べ物を認識することを指す。準備期-食べ物を噛み、飲み込みやすい大きさにまとめることを指す。口腔期-舌で食べ物を後方へ送ることを指す。咽頭期-食べ物を食道へ送ることを指す。

せん妄

場所や時間を認識する見当識や覚醒レベルに異常が生じ、幻覚・妄想などにとらわれて興奮・錯乱・活動性の低下といった情緒や気分の異常が突然引き起こされる精神機能の障害。

た行

低髄圧症

低髄液圧症候群のことで、交通事故やスポーツ外傷等の後に脳脊椎液が漏れだし、起立性頭痛(起き上がると頭痛が増強する)・吐き気・頚部痛・眩暈など様々な症状がでる病気。

短下肢装具

足の動きをコントロールし、立った状態の安定・免荷・変形の予防、矯正などの治療を目的とした装具。下腿部から足底までの構造になっている。

長下肢装具

膝と足の動きをコントロールし、立った状態の安定・免荷・変形の予防、矯正などの治療を目的とした装具。大腿部から足底までの構造になっている。

治療用装具

医療保険を使用して作成する治療目的の装具のこと。多くは発症してまもなく作成し起立練習など歩行練習などで使用するもの。

な行

二重課題

何かをしながら何かをするといった2つのことを同時に行う訓練課題。

は行

発語明瞭度

発話の了解度。口頭コミュニケーションの伝達能力の程度を5段階尺度を使って判定するもの。1段階-よくわかる。2段階-ときどきわからない語がある。3段階-聞き手が話題を知っていればわかる。4段階-ときどきわかる語がある。5段階-全くの了解不能。

膝サポーター

膝を固定することによって膝関節の働きをサポートする装具。膝を固定することで膝の動きを助け、過度な動きを抑制し、痛みの緩和や負担の軽減を図る効果がある。

左IC-PC動脈瘤破裂

内頚動脈ー後交通動脈分岐部(いわゆる”IC-PC”) に発生した脳動脈瘤が破裂すること。

左M2にスパズム

中大脳動脈(MCA)はMI:水平部、M2:島葉動脈群、M3:弁蓋部、M4.5:脳表部に区分される。左M2にスパズムとは、左中大脳動脈島葉動脈群に血管攣縮が起こったということ。

複数課題下

順次あるいは同時に行うべき多数の統合された複数の課題。

浮動性

一定の場所に定まらないで動くこと。

閉鼻声

鼻が詰まった声。発音するときに鼻から抜けるはずの空気が抜けずに鼻腔共鳴が起こりにくいもの。

胼胝(べんち)あり

常に皮膚に摩擦圧迫を受けた表皮が、肥厚して角質化したもの(たこ)。寒さの為、皮膚が乾燥して割れ目が出来ること(あかぎれ)。

ま行

右前腕回外制限

右手の平を上へ向ける動き(右前腕回外)の動きが制限されていること。

や行

抑揚

声の調子を上げたり下げたりすること。

予防~軽介助

転倒予防のために見守る、軽く支える介助が必要な状態のこと。

ら行

リハビリテーションサマリー

退院時、他院へ転院やリハビリが実施できる施設を利用する際、リハビリ状況をまとめて情報提供することを目的に作成する書類

A~Z

BADタイプ

脳梗塞のタイプ。脳梗塞は、心原性脳塞栓症、アテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞、分類不能の4つのタイプに分類される。BADタイプとは、分類不能のタイプのひとつでラクナ梗塞とアテローム血栓性脳梗塞との中間のタイプ。症状は部位により様々であるが、ラクナ梗塞と同様に呂律の回りにくさ、手足の麻痺、感覚の鈍さなどが主な症状である。

DAPT

抗血小板薬二剤併用療法で、通常バイアスピリン(アスピリン)をベースに一剤としてプラビックス(クロピドグレル)か、フィエント(プラスグレル)かをもう一剤併用し、血栓発症を予防する治療方法。

IADL

手段的日常生活動作の事で、家事・買い物・電話対応・金銭管理など日常生活における応用的な動作。

LPシャント

シャント術とは、水頭症の患者に対して、髄液をシャントチューブを通じて、脳室や腰部くも膜下腔から腹腔などのほかの体腔に持続的に流すこと。LPシャント(腰部ー腹部シャント)は、髄液を腰部から腹腔に流すこと。

MCA領域

MCAとは、中大脳動脈のこと。中大脳動脈は、脳の中でも最も太い動脈で、その領域は、側頭葉・前頭葉・頭頂葉と脳の前方ほぼ2/3を占める。

NC

ナースコール。

NIHSS

脳梗塞・脳出血など脳卒中の神経学的重症度を評価するスケール。「意識」「運動」「感覚」「発語」など全11項目を判断俵に従って評価し点数化する。

NPH

水頭症で、髄液が髄蓋内腔に過剰にたまった状態。症状として、歩行障害・認知症・尿失禁(三徴候)があり、徐々に日常生活動作が低下する。

Pt-INR

「プロトロンビン血・国際標準比」のことで、採取した血液が凝固するまでにどれほどの時間がかかるかを測定する検査。

PTP調剤

PTPは錠剤やカプセルなど押し出すタイプの包装のことで、一包化せず、PTPのまま調剤すること。

SAH

くも膜下出血で、くも膜下腔の出血により、脳脊髄液に血液が混入した状態。原因は、脳動脈瘤が80%を占める。

SAPT

抗血小板薬を一剤で抗血小板療法を行うこと。

SIAS-M

「脳卒中の機能障害を定量化するための総合評価セット」のことで、9種の機能障害に分類される22項目からなる。各項目とも3あるいは5点満点で評価される。

UTI

細菌性尿路感染症。腎臓が侵される上部尿路感染と膀胱・尿道及び前立腺が侵される下部尿路感染に分類される。