各種評価について
・NIHSS ・MMSE ・HDS-R ・JCS ・FIM ・Brs.Brunnstrom ・日常生活機能評価表 ・寝たきり度判定基準 ・認知症高齢者
NIH Stroke Scale(NIHSS)
【NIHSSの見方】
点数 | 0-42点 |
検査目的 | NIHSSは「National Institutes of Health Stroke Scale」の略称で、脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血など脳卒中の神経学的重症度を評価するスケールの一つ 「意識」・「運動」・「感覚」・「発語」などの全11項目を判定表に従って評価し、点数化する |
解釈 | NIHSSでは、「0点」が正常で、最大の「42点」に近づくほど神経学的重症度が高い |
その他 | ひろしま地域連携パスでは、急性期の入院時・退院時に結果を記載 |
Mini-Mental State Examination(MMSE)
【MMSEの見方】
点数 | 0~30点 |
検査目的 | 認知機能の全般の検査 見当識・即時記憶・計算・再生・呼称・復唱・口頭指示・書字・図形の模写など11項目を実施 |
解釈 | 27~30点:正常 22~26点:軽度認知症の疑いもある 21点以下:どちらかというと認知症の疑いが強い |
その他 | ひろしま地域連携パスでは、急性期・回復期のシートに結果を記載 |
改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)
【HDS-Rの見方】
点数 | 0~30点 |
検査目的 | 認知機能の全般の検査 年齢・見当識・即時記憶・計算・逆唱・再生・語想起など9項目を実施する |
解釈 | 20点以下の場合には認知機能の低下が疑われる |
その他 | ひろしま地域連携パスでは、急性期・回復期のシートに結果を記載 |
JCS

【JCSの見方】
表記方法 | 0 I-1.I-2.I-3 II-10.II-20.II-30 III-100.III-200.III-300 |
検査目的 | JCSは脳血管障害や頭部外傷の急性期にある意識障害患者の意識レベルを知る 「覚醒」を軸に、誰もが同じように評価できることを目的に開発された指標 |
解釈 | 意識レベルの確認と状態に合わせた関わり方を模索することにつなげる |
その他 | ひろしま地域連携パスでは、急性期・回復期のシートに結果を記載 |
FIM
【機能的自立度評価表の見方】
点数表記 | 運動項目13項目・認知項目5項目で構成 各1~7点の7段階評価(合計:18~126点) |
検査目的 | 日常生活動作(ADL)を運動項目と認知項目に分けて、介助量を図る指標として活用 介助量が大きいと点数が低く、自立度が高いと点数が高い ※実際の日常生活場面を確認し各項目の評価を実施 |
解釈 | 経過を各項目で順序尺度(1~7点)により定量的に評価することができる 経時的な介助量の変化を明確にすることが可能 各項目1点は全介助・自立は7点 |
その他 | ひろしま地域連携パスでは、急性期・回復期のシートに結果を記載 |
Brs.Brunnstrom recovery stage
【Brs.Brunnstrom recovery stageの見方】
表記 | 上肢・手指・下肢(Ⅰ~Ⅵの段階表記) |
検査目的 | 片麻痺患者の回復状態を判定する尺度として活用 それぞれの段階において訓練手法のあり方も検討される |
解釈 | 片麻痺患者の上肢・手指・下肢筋緊張の程度や随意運動がどの程度可能かを判断すること 動作時の特徴やパターンの理解につなげることができる |
その他 | ひろしま地域連携パスでは、急性期・回復期のシートに結果を記載 |
日常生活機能評価

【日常生活機能評価表の見方】
表記 | 13項目を3段階で評価(0~2点) |
検査目的 | 日常生活機能評価とは、寝返りや他者への意思の伝達など、日常の基本的動作の状況を点数により客観的な指標とする |
解釈 | 各項目を「できれば0点、できなければ1点あるいは2点」というように、0~19点で評価する。 得点が低いほど、生活自立度が高くなる |
その他 | ひろしま地域連携パスでは、急性期・回復期・生活期のシートに結果を記載 |
障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準
表記 | ランク(J~C)での分割と各ランクで段階分類(1~2) |
検査目的 | 日常生活の活動量を明確にするために利用する |
解釈 | ご自身で行える動作や、日常生活での活動状況を介助の有無を含め明らかにすることができる Jが最も活動性が高い |
その他 | ひろしま地域連携パスでは、急性期・回復期・生活期のシートに結果を記載 |
認知症高齢者の日常生活自立度判定表
表記 | ランクⅠ・Ⅱ(a.b)・Ⅲ(a.b)・Ⅳ・M |
検査目的 | 生活の中で、認知面の低下が原因で介護が必要であることを段階的に評価することが目的 日中と夜間で介助に関わる内容も比較の対象 |
解釈 | 日常生活に支障をきたすような認知面の低下や意思疎通の難しさの程度をⅠ~Ⅳで分類 数値と介護度が比例 日中・夜間(a.b)で表記 Mは専門医療が必要な著しい精神症状 |
その他 | ひろしま地域連携パスでは、急性期・回復期・生活期のシートに結果を記載 |
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