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イベント報告

2025年市民公開講座を開催しました

2025年市民公開講座を10月25日(土)の14:00から県民文化センターふくやま文化交流室で開催しました。
脳神経センター大田記念病院 脳神経外科 片桐匡弥先生に「脳卒中とてんかん」と題して講演を行っていただきました。
てんかんとはどのような病気なのか、治療方法、発作が起きた時の対応、抗てんかん薬について患者・家族といった一般市民を対象に詳しく説明されました。
• 備後地区にはてんかんの専門医が少ない。
• てんかんとは「脳の慢性疾患」であり、熱中症等原因からけいれんを起こすのではなく、脳に興奮しやすい要素があってけいれんを起こす病気である。最近は子供に多い病気ではなく、65歳以上になって初めて診断される患者が増えている。高齢者(60歳以上)のてんかんの約半数は脳卒中が原因となっている。
• てんかんにより脳にダメージを受けることになるので、治療を受けないことによって知能指数や認知機能に悪影響がある。
• てんかんに関する社会支援制度について
てんかんと自動車運転免許について・・・2002年6月の改正道路交通法により、てんかんでも発作の状況により運転可能となった。運転再開となる条件について説明された。
• てんかん治療の目標
発作がなくなる、仕事ができるのが理想ではあるが、けいれんで怪我をしない、眠気等の薬の副作用で日常生活に支障が起こらないことを目標とする場合もある。
• まとめ
患者によって困りごとは様々なので、治療のゴールは異なる。発作で困るときには専門医を受診することが大切である。
【質疑応答】
• 発作が終了し、ボーっとしている状態は「意識が戻った」と言えるのか?
目が開いていても、名前、場所を答える等受け答えがしっかりできていないと「意識が戻った」とは言えない。
• てんかんは普段の生活で気を付けていると予防できるものか?
生活習慣病から脳卒中となり、てんかんを起こすことがあるので、日頃の生活習慣に気を付けることが大事である。
• 薬を確実に飲むことは大事と思って良いか?
発作が起きない間隔を考慮する場合に、一度発作が起きると、元に戻る。過労・寝不足とならない、薬の飲み忘れをしないことが重要である。
• てんかんの最初の症状とは何か?
気持ち悪くなる、見え方がおかしい等、軽い症状が現れたり消えたりする。このような場合には神経系の医師に相談するのが望ましい。
• 失神と起き上がって歩く状態を繰り返す人がいるが、てんかんと思って良いか?
スマホを利用して症状を録画して受診してもらうと診断の助けになる。
参加者から、てんかんの病態・治療について大変勉強になった、動画資料がとてもわかりやすかった、今後のケアの参考になったとの感想がありました。

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