第3回ADL評価研修会を開催しました
2024年9月20日に脳神経センター大田記念病院にて、第3回ADL評価研修会を開催しました。
第1部:講演「FIM測定とその生かし方」
演者:藤田医科大学 リハビリテーション科 松浦大輔先生
座長:脳神経センター大田記念病院 寺澤由佳先生
FIMとは全ての人が行う生活上の「活動」を全体的に評価することであり、回復期医療で最も重要な指標である。積極的な活動から機能を回復し、社会生活の活動機会を増やすことを目的とする。
FIMの基本構成、常に介助者目線で評価する、実際に行っている状況で評価するといった採点の原則について説明された。適切な評価のためには患者とかかわることで病態を整理すること、社会性を取り戻すための支援が必要であるとのことだった。
第2部:症例提示
提示者:「排尿管理について」 脳神経センター大田記念病院 勝野文香氏
「FIM認知項目について」 福山リハビリテーション病院 小寺里江子氏
「移乗項目の点数差について」 福山記念病院 内海舞奈氏
司会:福山リハビリテーション病院 浅野晃平氏・脳神経センター大田記念病院 柳生英子氏
症例のFIM点数に関して会場参加者や講師の松浦先生のご意見を伺った。
患者にできるだけ関わる回数、人数を増やしてその割合を見ていくこと、高次脳面・排泄管理・トイレ移乗・トイレ動作は同時に上げるようイメージして関わることが大事であるとのことだった。
FIMの点数をどういった理由でつけたのか、具体的な症例を提示して話が聞けたので、とても分かりやすかったとの感想がありました。
アンケートで好評であったので、来年度も継続して開催したいと思います。