第17回備後脳卒中ネットワークシンポジウムを行いました。
2019年9月18日(水)福山ニューキャッスルホテルにおいて、「第17回備後脳卒中ネットワークシンポジウム」を開催いたしました。
備後脳卒中ネットワーク 理事長 大田 泰正より開会の挨拶に続き、2016年度、大田記念病院に入院した脳卒中患者の1年後受診データについて説明いたしました。
データによると、大田記念病院における1年後の受診率は63%で、受診者の3割に脳血管病変が認められたということ。また、地域連携パスの活用についてお話しいたしました。
【特別講演】
講師:西広島リハビリテーション病院 病院長 岡本 隆嗣 先生 テーマ:回復期・生活期リハビリテーションのプロセスとマネ ジメント~脳卒中ガイドライン2015を含めて~ 座長:公立みつぎ総合病院 顧問 林 拓男 先生 |
《講演要旨》
上記内容について、スライドにより、わかりやすくお話をいただきました。 |
【パネルディスカッション】
テーマ: 患者さんのためにパスを活用するには? 座長: 脳神経センター大田記念病院院長 郡山 達男 先生 パネリスト: 急性期 脳神経センター大田記念病院 理事長 大田 泰正 先生 回復期 福山記念病院 院長 松本 眞人 先生 生活期 さくらの丘クリニック 院長 安部 博史 先生 《 要 旨》 郡山先生 パスについて急性期・回復期・生活期の先生の考えを聞きたい。 大田先生 パスを継続していくことが再発予防の点から、患者さんにとってメリットになるが、 パスの運用を増やしていくことが課題。 松本先生 事前アンケートによると、「パスを活用してカンファレンスを実施していない」と のこと。パスは、患者さんにわかりやすく説明できるツールであることが望ましい。 安部先生 生活期は在宅や施設で総合医が担当し、医療中心ではない。地域包括ケアネットワ ークになる。医療機関の役割は現状説明と予後予測。パスには、再発予防策はない。 かかりつけ医にとっては、年に1回、パスとして情報が届くだけで、どのように情報 を返すことがベストか分からない。パスの目的が、「再発予防」と「重症化防止」と するなら、今後の指針が知りたい。リスク管理のルール作成と関係者全員による順守 が必要だ。 郡山先生 早期に再発を起こしている人が多いが、状況のフィードバックは必要か。 松本先生 1年後の結果を検証して話をする機会があればいい。 大田先生 パスが使える内容であること。パスは1年だが、実態はずっと続く。それに対応する ものができればよい。パスが循環する形。 以上 |